日本臨床免疫学会会誌
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症例報告
慢性C型肝炎に伴うクリオグロブリン血症にて増悪した関節症状にIFN-α療法が奏効したRAの一例
辻村 静代斎藤 和義徳永 美貴子中塚 敬輔中山田 真吾中野 和久澤向 範文名和田 雅夫田中 良哉
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27 巻 (2004) 1 号 p. 48-53

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抄録

IFN-α療法にて関節炎改善を認めたC型肝炎合併関節リウマチ (RA) 症例を報告する. 症例は49歳女性. 手指関節炎, 朝のこわばりよりRAと診断. 薬剤性肝障害を契機にHCV感染が判明. 以後各種Disease-modifying antirheumatic drugs (DMARDs) は奏功せず, 関節炎は増悪. Prednisolone (PSL) 3 mg投与にて関節炎は一旦寛解した. しかし, 発熱, レイノー現象, 皮疹出現とともに著明な関節炎再燃, X線変化を伴わない大関節の疼痛腫脹・蛋白尿・血尿・低補体血症・脾腫・Type IIIクリオグロブリン (CG) 陽性及び慢性活動性肝炎を認め, 慢性C型肝炎に伴うCG血症とそれに伴う活動性関節炎と診断. IFN-α療法施行したところHCV-RNAとCGの陰性化に伴い, 関節炎も劇的に改善した. 本症例は関節症状増悪の原因としてRAとHCVの肝外病変の鑑別を要し, HCV随伴CG血症による関節炎増悪にIFN-α療法が著効した興味深い症例である. HCV感染合併自己免疫疾患患者では双方の活動性及びINF-α療法の有効性を考慮した加療が必要であると考えられる.

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© 2004 日本臨床免疫学会
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