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日本臨床免疫学会会誌
Vol. 29 (2006) No. 2 P 57-64

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http://doi.org/10.2177/jsci.29.57

総説 特集:自己抗体の産生機序とその病原性

  抗核抗体の検出は,膠原病の診断,活動性あるいは予後評価をする上できわめて重要である.その産生にはB細胞のみならず自己反応性T細胞が重要で,それらのcognate interactionに関与する共刺激分子の調節により抗核抗体産生を制御できることが動物モデルで示されている.また特定の遺伝子をノックアウトすることで一部の抗核抗体の産生抑制が可能で,生体内における抗核抗体の病因的意義も示されてきた.しかしながらヒト全身性エリテマトーデスにおける数多くの抗核抗体の病因的意義はいまだ明確とはいえない.既存の治療法をこえる強力な病態制御には,疾患標識抗核抗体の産生に関与する分子を特異的なターゲットとし,抗核抗体のみならず自己反応性T細胞やB細胞などを含めた包括的な制御がより効果的であると考えられる.

Copyright © 2006 日本臨床免疫学会

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