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日本臨床免疫学会会誌
Vol. 30 (2007) No. 6 P 432-443

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http://doi.org/10.2177/jsci.30.432

総説

  血管炎症候群においては,ANCAの発見によりその発症機序,病態が明らかにされつつある.感染症などを契機としてTNFαなどの炎症性サイトカインが誘導され,それによって細胞膜表面に露出した細胞質内顆粒構成成分に結合したANCAは血管内皮細胞とも結合し,溶解酵素および活性酸素を放出して傷害することが明らかになっている.ANCAの産生についても細菌菌体成分との分子相同性が関与している可能性が示唆されている.治療については,The European Vasculitis Study Group (EUVAS)が積極的に臨床試験を実施し,ステロイド薬とシクロフォスファミドを中心とした免疫抑制薬の併用療法についての治療について確立している.さらに,生物学的製剤の投与についても有効であるとの報告が増えてきているが,有害事象の報告もみられ,その投与に当たっては注意が必要である.

Copyright © 2007 日本臨床免疫学会

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