日本臨床免疫学会会誌
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一般演題(ポスター)
P3-04  コラーゲン誘導関節炎におけるインターフェロン調節因子5(IRF5)の作用
多田 芳史小荒田 秀一末松 梨絵田代 知子永尾 奈津美貞永 裕梨大田 明英
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36 巻 (2013) 5 号 p. 381a

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抄録

 インターフェロン調節因子5(Interferon Regulatory Factor 5,IRF5)は転写因子であり,遺伝子多型がSLEをはじめとする多くの自己免疫疾患の発症と関連しており注目されている.ループスモデルではIRF5は発症に必須な因子であることを報告したが,関節炎モデルにおける作用は明らかにされていない.今回コラーゲン誘導関節炎(CIA)におけるIRF5の作用について検討した.IRF5の欠損,ヘテロ,および野生型のマウスにCIAを誘導したところ,欠損マウスは野生型と同程度の関節炎を発症したが,ヘテロマウスでは発症率,重症度ともに有意に低下した.欠損マウスでは抗II型コラーゲン抗体価はIgG2aクラスで低下していたが,脾細胞のIL17産生は亢進していた.以上よりIRF5は関節炎の促進と抑制の両面の作用があると考えられた.IRF5の発現を抑制するsiRNAはin vitroではマクロファージのCpG刺激によるサイトカイン産生を抑制した.CIAの経過中にこのsiRNAを投与したところ,非特異的なデリバリーでは関節炎の軽快が認められたが,抗原提示細胞特異的なデリバリーでは逆に関節炎の増悪が認められた.以上よりCIAモデルにおいて,IRF5は抗原提示細胞では抗炎症的な作用が主で,それ以外の細胞,組織では主に炎症の促進に働いていると考えられた.

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