日本臨床免疫学会会誌
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自己白血病細胞に対するlymphokine activated killer細胞の細胞傷害活性に及ぼすCD3モノクローナル抗体の増強効果
濱崎 浩之
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12 巻 (1989) 4 号 p. 407-414

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抄録

自己の白血病細胞に対するLAK活性のeffector phaseにCD3モノクローナル抗体が及ぼす影響について観察した.急性自血病15例中10例で短時間のCD3モノクローナル抗体の添加によってLAK活性は著明に上昇した.このLAK活性上昇と白血病細胞上のFcレセプター陽性率に相関がみられた.細胞内カルシウムイオン濃度の上昇はCD3, CD2モノクローナル抗体ともに認められたが, CD2モノクローナル抗体にはLAK活性増強効果は認められなかった.このことは,白血病細胞上のFcレセプターとモノクローナル抗体の架橋のあとに, CD3モノクローナル抗体によって特異的にLAK活性を増強するなんらかのsignal transductionが起こっていると考えられた.このCD3モノクローナル抗体添加LAK細胞は非常に強い抗腫瘍活性を有するため,将来AITの有望なエフェクター細胞になる可能性がある.

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