日本臨床免疫学会会誌
Online ISSN : 1349-7413
Print ISSN : 0911-4300
中枢神経症状を伴った全身性エリテマトーデスにEnterococcus faeciumによる髄膜炎を合併した1例
浄土 智佐川 昭天崎 吉晴小椋 庸隆渥美 達也中林 透渡部 一郎向井 正也藤咲 淳中川 昌一
著者情報
ジャーナル フリー

15 巻 (1992) 2 号 p. 184-189

詳細
PDFをダウンロード (878K) 発行機関連絡先
抄録

症例は18歳,女性.昭和63年発症の全身性エリテマトーデス(以下SLE).平成2年1月,発熱,精神症状が出現し,某院でステロイドの増量を受けたが解熱せず,頭痛,項部硬直,髄液異常が出現し,当科に転院した.臨床,検査所見より中枢神経ループス(以下CNS-lupus)と診断し,ステロイドーパルス療法を施行した.第8病日,当科入院時の髄液培養よりEnterococcus faecium (以下E. faecium)が同定され,同菌による髄膜炎の合併に対して抗生物質の静注,髄腔内投与を施行し治癒した. E. faeciumによる髄膜炎は非常にまれな日和見感染症で,その発症にステロイド治療中の免疫能低下状態に加え,本症例ではCNS-lupusによる血液脳関門の障害などが関与したと思われた.

著者関連情報
© 日本臨床免疫学会
前の記事 次の記事

オルトメトリクス
閲覧履歴
feedback
Top