6歳時に進行性の呼吸困難で発症し,その後長期間呼吸器症状を欠いた不明熱として経過観察されていた児が,口腔内アフタ,好酸球性膿尿,下痢などの粘膜症状を示し,臨床的に過敏性肺臓炎に類似した病態を示したと考えられた1男児例を経験した.患児は血中免疫複合体の高値,呼吸機能検査にて肺拡散能(DLco)の低下,気管支肺胞洗浄液のTcellのモノクローナル抗体の検索でCD 4/8の低下などを認め,さらに沈降抗体法でAureobasidium pullulansの特異抗体が陽性を示した.経過中,患児は高γ-グロブリン血症を呈し,その他にもさまざまな免疫異常状態が観察された.小児期の不明熱を考えるうえで,患児の臨床像は貴重な病態を示すと考え報告した.