日本臨床免疫学会総会抄録集
Online ISSN : 1880-3296
ISSN-L : 1880-3296
第39回日本臨床免疫学会総会抄録集
セッションID: W1-5
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ワークショップ1 新しい標的分子と疾患制御
転写因子Egr-3は、抑制性サイトカイン産生を誘導し、制御性活性を付与する
*住友 秀次藤尾 圭志岡村 僚久庄田 宏文澁谷 美穂子岡本 明子山本 一彦
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キーワード: 制御性T細胞, Egr-3, TGF-β
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抄録

Egr-3は、T細胞の分裂を抑制すると報告されている転写因子である。我々が行ったマウスを用いた解析によると、Egr-3は、重要な抑制性サイトカインであるIL-10とTGF-β1の産生を誘導していた。Egr-3は、遅延型過敏反応(DTH)を抗原特異的に抑制していた。また、Egr-3は、コラーゲン誘発性関節炎(CIA)を抑制していた。さらに、我々は、ヒト扁桃でEgr-3を発現し、Egr-3依存性に膜型TGF-β1を高発現するT細胞集団を同定した。我々は、このEgr-3発現細胞集団の、TGF-β1産生新規制御性T細胞としての機能を解析し、その結果を発表する。

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© 2011 日本臨床免疫学会
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