臨床神経生理学
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特集「術中脳脊髄モニタリングの現状と問題点」運動誘発電位モニタリングと麻酔管理
超低体温大血管手術における運動誘発電位モニタリング
吉谷 健司大西 佳彦
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2016 年 44 巻 6 号 p. 494-496

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抄録

下行大動脈瘤, 胸腹部大動脈瘤の手術の際は脊髄栄養血管を犠牲にするため脊髄虚血による下肢麻痺, 感覚障害, 直腸膀胱障害が合併症として起こる。これらの合併症を回避するために手術中に脊髄機能モニタリングとして運動誘発電位モニタリングが行われてきたが, 人工心肺を用いるため, 脳外科手術, 整形外科手術と異なる問題点を含んでいる。特に, 超低体温循環停止を行い体温を18ºC付近まで低下させるとさらに状況は複雑になる。運動誘発電位 (MEP) は一旦消失し, 人工血管への置換が終了して復温を開始すると徐々にMEPは電位が回復し始める。しかし, もとの電位まで回復することは稀であり, タイミングも症例によって異なる。これらについて過去の報告をもとに留意点を整理したので報告する。

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© 2016 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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