臨床神経生理学
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原著
運動トリガ型反復経頭蓋磁気刺激が脳卒中片麻痺患者の麻痺側手指の運動パフォーマンスに及ぼす影響
浅尾 章彦阿部 玄治佐藤 洋介出江 紳一
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2017 年 45 巻 1 号 p. 10-17

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抄録

脳卒中後の運動機能障害に対するリハビリテーションとして, 繰り返し運動と非侵襲的脳刺激の併用が注目されている。そこで我々は, 三次元動作解析装置により検出された患者の運動をトリガに反復経頭蓋磁気刺激を行うシステム (運動トリガ型rTMS) を開発し, このシステムが脳卒中片麻痺患者の麻痺側手指の運動パフォーマンスに及ぼす影響を検討した。慢性期脳卒中片麻痺患者9名に対し, 麻痺側手指伸展運動をトリガに損傷半球一次運動野に10 Hz, 500 ms, 80%収縮時運動閾値のrTMSを行う介入 (Real条件) と麻痺側手指伸展運動のみを行う介入 (Control条件) を実施し, 手指運動中の近位指節間関節 (MCP関節) と遠位指節間関節 (PIP関節) の最大伸展角度を算出した。その結果, MCP関節におけるReal条件の最大伸展角度はControl条件よりも有意に大きかった。運動トリガ型rTMSは, 脳卒中片麻痺患者の運動パフォーマンスの向上に対する新たなリハビリテーション機器となりうると考えられる。

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© 2017 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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