臨床神経生理学
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特集 「CCEPのskills workshop:clinical practice parameter(臨床実践指標)をめざして」
CCEPのオフライン解析と解釈
小林 勝哉松本 理器松橋 眞生中江 卓郎宇佐美 清英山尾 幸広菊池 隆幸吉田 和道國枝 武治池田 昭夫
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2017 年 45 巻 2 号 p. 91-101

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抄録

主に難治部分てんかんの侵襲的術前評価に限られるが, 単発皮質電気刺激 (1 Hz) により誘発される皮質皮質間誘発電位 (cortico-cortical evoked potential: CCEP) の記録により, 皮質領野間の機能ネットワークやてんかんネットワークの探索が可能となった。1刺激部位につき1分以内 (20–30回×2試行) で皮質間結合が評価でき, てんかん発作誘発も稀な簡便かつ安全な手法である。CCEPは通常短潜時のN1 (頂点潜時10–50 ms) と後続のN2 (同100 ms以上) から構成されるが, ときに非典型波形もみられる。デジタル脳波計の発展により, 全電極記録でのオフライン解析が可能となった。CCEPと関連する刺激誘発性高ガンマ活動はそれぞれ機能的結合性・皮質興奮性の指標として臨床応用されている。デジタル脳波計を用いたオフライン解析による網羅的評価は, 更なるてんかん病態や脳機能ネットワークの解明, そして標準脳上の皮質間結合地図作成に有用である。

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© 2017 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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