臨床神経生理学
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特集「デジタル脳波の新しい展開」
Wide band EEGの有用性 (slow)
井内 盛遠中谷 光良池田 昭夫
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2017 年 45 巻 6 号 p. 520-524

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抄録

Wide band EEG解析により超低周波数の活動が観察されるようになり, このうち発作時DC電位は時定数を10秒にすることで明瞭となる緩徐な電位変化である。発生機構としてニューロンの過剰興奮によりグリアが受動的に脱分極する機序 (受動的DC電位) に加えて, 発作発現へのグリアの積極的な関与 (能動的DC電位) の可能性も指摘されている。出現率が高く, 発作焦点の限局した領域に出現することから, てんかん原性領域を反映するバイオマーカー候補として期待されるとともに, ニューロンを発生基盤とする高周波律動との出現様式の異同をみることで脳波をニューロン・グリアの視点から捉えられる可能性がある。しかしながら, 十分にコンセンサスのえられた記録解析法が確立していないなどの課題があり, 現在, 多施設共同研究を進めており記録解析の標準化案を発表した。

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© 2017 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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