臨床神経生理学
Online ISSN : 2188-031X
Print ISSN : 1345-7101
特集 「小児神経生理学の進歩」
てんかんにおける脳波検査の進歩と今後の展望
岡西 徹
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キーワード: 脳波, てんかん, 歴史, 進歩, 未来
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46 巻 (2018) 3 号 p. 112-118

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抄録

ヒトの脳波の研究は1924年, Bergerが頭蓋内, 頭皮電極からの脳波の観察を行いα波, β波の出現を確認した時期より始まる。1935年にはGibbsらが欠神発作における3 Hz棘徐波複合を発表し, てんかんにおける脳波研究が本格化した。1958年にJasperにより現在普及している10-20法が提唱され, 現在はてんかん診療における最も重要で一般的な検査となっている。臨床における脳波検査は頭皮脳波と頭蓋内脳波に分かれ, また発作時を記録するために長時間ビデオ脳波モニタリングを行う。近年, 脳波計のデジタル化から, 記録データをコンピューター解析することで脳波解析は飛躍的な進化を遂げた。頭蓋内脳波の記録を分解して80 Hz以上の高い周波数の脳波 (高周波脳波) を評価する方法や, DC電位 (緩電位: 0.1 Hz以下) といった帯域の脳波の意義も解明され臨床応用されつつある。現在はさらに異なる周波数の脳波のcouplingの解析や, 電極間の脳波同士のネットワークなどにも研究が進んでいる。

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© 2018 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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