臨床神経生理学
Online ISSN : 2188-031X
Print ISSN : 1345-7101
特集「F波って何だ?」
F波と神経疾患
阿部 達哉
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2018 年 46 巻 4 号 p. 175-186

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抄録

F波はMagladeryとMcDougalの報告以来, 多くの研究を基盤にして, 今日では神経伝導性, 脊髄興奮性の評価に有用な検査法であり神経疾患の診断に用いられている。特にニューロパチーの診断, 機能評価, 治療効果の判定などにおいて多くの情報を得ることができる。また, 生理的または神経疾患における運動単位数の変化にともなう脊髄運動ニューロンの興奮性の変化をダイナミックに捉えることもできることから, 神経疾患の診断以外にもリハビリテーションの分野でも多用されている。本稿では, ニューロパチーの診断におけるF波所見の特徴と神経疾患における運動単位数の減少にともなう脊髄興奮性の変化について代表疾患を挙げて概説した。さらに, 繰り返して同一の波形を示す反復F波が, 単一運動単位電位としての側面があり, 運動単位数推定の研究分野においても応用されていることについて併せて紹介する。

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© 2018 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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