臨床神経生理学
Online ISSN : 2188-031X
Print ISSN : 1345-7101
ISSN-L : 1345-7101
「筋電図の覚醒: 筋電図はもっと役に立つ!もっと使える!」
筋電図はもっと役に立つ・もっと使える—整形外科・手外科の立場から—
長谷川 和重
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 47 巻 4 号 p. 204-208

詳細
抄録

整形外科医が神経伝導検査・針筋電図 (NCS/EMG) を必要とする4つの場面, 1) 神経縫合や神経再建術後の神経再支配の評価, 2) 機能再建術の必要性の判断の指標としての末梢神経麻痺の重症度判定, 3) 末梢神経麻痺の鑑別診断, 4) 軽症CTSのSNAP所見, について述べた。整形外科医がNCS/EMGを行う最大の利点は, 治療効果や重症度を治療者自身が評価, 判断できるという点であり, その情報がただちに患者の治療方針にフィードバックされるので極めて有用である。NCS/EMGは神経学的所見を裏付ける機能診断であり, 画像診断では得られない情報が得られるので, 整形外科医も積極的に活用すべきである。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top