臨床神経生理学
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特集「睡眠に関連する異常運動・行動の臨床神経生理学」
レム睡眠行動異常症
小栗 卓也立花 直子
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2020 年 48 巻 1 号 p. 50-58

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抄録

レム睡眠行動異常症 (RBD) は, 「夢内容に一致した異常行動 (DEB) 」を主徴候とする睡眠関連疾患として知られている。しかしDEBはRBD以外のさまざまな病態でもみられ, 必ずしもRBDに特異的なものではない。またRBDの確定診断にはビデオ同時記録による終夜睡眠ポリグラフィ (vPSG) で「筋活動の低下を伴わないレム睡眠 (RWA) 」を証明することが必須であるが, RWAも同じくRBD以外の病態でもみられ, この所見のみで直ちにRBDと診断することはできない。本稿では, DEBおよび類似の現象を呈する病態, ならびに特発性RBD以外でRWAの出現する病態について解説する。またRBD/RWAと神経変性疾患との関連について, 現在の知見を述べる。

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© 2020 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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