臨床神経生理学
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原著
発作間欠期脳波からエントロピーを特徴量としたてんかん焦点診断
菅野 秀宣飯村 康司伊藤 信太郎Akter Most.Sheuli田中 聡久
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2020 年 48 巻 3 号 p. 107-112

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抄録

【目的】エントロピーを用いたてんかん焦点診断の有効性を検討した。【方法】実験1: 発作間欠期皮質脳波をδ, θ, α, β, γ, ripple, fast ripple帯域に分け, 各種エントロピーを用いて発作起始部位同定に対する相互情報量を計算した。実験2: 100 Hz以上の高周波帯域において, 線形判別分析より選択したエントロピーを用いて, 発作起始部位同定をsupport vector machineで10–分割交差検証にて行った。【結果】実験1: 高周波帯域における相互情報量が高値で, 近似およびサンプルエントロピーが有用であった。実験2: 選択エントロピーで10–分割交差検証を行った際のAUCの平均は0.75であった。感度の平均は37.5%, 特異度は87.5%であった。【結論】皮質脳波の発作起始部位同定には, 高周波律動帯域においてエントロピーを用いる方法が有効であった。

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© 2020 一般社団法人 日本臨床神経生理学会
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