2020 年 48 巻 4 号 p. 153-160
目的: 本研究は500 msの刺激間隔で2回および10回の聴覚刺激を呈示する前後のリズミカルな運動の正確性と一貫性の変化を検討した。方法: 対象は, 健常成人10名 (男性6名, 女性4名, 平均年齢27.2±5.9歳) とした。聴覚刺激を2回および10回呈示する前後における足踏み運動の間隔の絶対誤差と変動係数を比較した。結果: 絶対誤差は聴覚刺激を呈示する前と比較して聴覚刺激を2回および10回呈示した後で減少を認めた。変動係数は聴覚刺激の呈示する前後で差はなかった。結論: 500 msの間隔であれば, 2回の聴覚刺激の呈示により足踏み運動の正確性は改善する。