熱測定
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キュービック液晶の相転移挙動の圧力依存性
前田 洋治
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2007 年 34 巻 5 号 p. 214-222

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抄録

カラミチック液晶分子の特徴である棒状の分子構造をもちながら三次元の光学等方性を示すサーモトロピックのキュービック液晶についてその相転移挙動や相安定性の圧力依存性について述べた。キュービック液晶の相安定性の圧力依存性は大きく二つに分けられる。一つはANBC(n),BABH(n)のようにそのキュービック相の低温あるいは高温側にスメクチックC(SmC)相を伴う相系列をとるケースである。圧力の増加とともにキュービック相の温度領域は縮小し,比較的低い圧力でキュービック相が消失するため,T-P相図上に三重点がみられる。もう一つのケースはポリカテナー化合物の14PC5F及びEPABC液晶で見られるキュービック相のように高圧でも安定なケースである。本稿ではキュービック相を示すいくつかの液晶化合物についてその相転移挙動およびキュービック相の安定性の圧力依存性を検討した結果について紹介した。

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