2018 年 2 巻 2 号 p. 103-106
佐賀大学では、これまでに佐賀県内の伝統工芸や伝承芸能などの歴史的・文化的な資産や資料を映像として記録し、デジタルコンテンツ化及びeラーニングコンテンツ化を行ってきた。それらのデジタルコンテンツをアーカイブし、誰でもWeb上で閲覧できるようにするため、2014年に「佐賀デジタルミュージアム」を構築した。システムとしては、ポータルとしての役割を担うWordPress、収蔵品の管理・検索・展示を行う Omeka、eラーニングのプラットフォームとして Moodle(Modular Object-Oriented Dynamic Learning Environment)を用いて構成している。公開当初は15項目の収蔵品でスタートしたが、現在は、徐々にではあるが収蔵品の数を増やしている段階である。本稿では、佐賀デジタルミュージアムの概要とその収蔵品の収集・制作の現状とこれからの課題について報告する。