日本歯科理工学会誌
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総説
Rapid Prototyping (RP)技術の歯科への応用
荘村 泰治
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2012 年 31 巻 1 号 p. 47-53

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抄録

現在の歯科用CAD/CAMシステムではCAMについては,ほとんどが切削法を採用しているが,CAMの新しい手段として積層方式で造形を行うRP技術が工業界で目覚しい発展をとげており,歯科用CAD/CAM法にも新たな展開を見せている.光造形法から始まったこの技術は,粉末法,熱溶融法,インクジェット法と発展し,製作対象材料もアクリルやナイロン,ABSなどの樹脂から,チタン,コバルト-クロムなどの金属さらに石膏などのセラミックスと広がっている.RP技術の歯科への応用としては手術用モデルや手術用ガイド,歯科修復物,歯科鋳造用のレジンパターンへと実用化されている.その特徴は切削法では不可能な複雑な形状が製作できる,パラレル処理で同時に形状の異なる多数の対象物を効率よく製作できるという利点を持つ.今後さらに歯科CAD/CAM分野において広がる注目される新技術である.

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© 2012 一般社団法人 日本歯科理工学会
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