日本歯科理工学会誌
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総説
デジタルソリューションの流れを探る─デジタルデンティストリーの現状とその方向性─
末瀬 一彦
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2020 年 39 巻 1 号 p. 41-45

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抄録

近年,歯科医療においてもデジタル化が急速に進展し,データ処理によって治療内容が大きく変革してきた.とりわけ補綴装置の製作においては,歯科用CAD/CAMテクノロジーの導入によって高精度,高品質な治療の実践,新たな素材を用いることができるようになり,患者,術者にも多くのメリットがもたらされる.口腔内スキャナーの活用は,印象採得に対する不快感からの脱却,感染防止,口腔内情報をデータとして保存,伝達できることなどが挙げられる.一方,加工装置として切削加工と付加造形加工においては修復物の種類や使用目的に応じたマテリアルの選択がキーポイントとなり,特に3Dプリンターの技術革新に期待される.デジタルデンティストリーは今後の治療プロセスに大きな影響を及ぼし,従来から培われてきた経験的な技能との融合は,世界に発信できる歯科医療として注目される.

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© 2020 一般社団法人 日本歯科理工学会
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