日本歯科理工学会誌
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原著
歯冠用硬質レジンのフィラータイプによる特性の変化
片山 裕太亀山 祐佳大橋 桂和田 悠希青木(三宅) 香綠野 智康鈴木 敏行谷本 安浩平山 聡司二瓶 智太郎
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2020 年 39 巻 1 号 p. 87-94

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抄録

本研究では,歯冠用硬質レジンの特性について検討するために,市販されている歯冠用硬質レジン4種類を用いて,ダイナミック表面硬さ試験,3点曲げ試験,摩耗試験および着色試験を行い,さらに無機フィラー含有量を測定した.3点曲げ試験は,5℃と55℃の水槽に浸漬したサーマルストレスを10,000 回負荷後の試験も行った.得られた値は,一元配置または二元配置分散分析および多重比較検定(Bonferroni 法)を行い,無機フィラー含有量との相関関係をPearsonの積率相関係数を用いて調べた.その結果,各市販歯冠用硬質レジンの無機フィラー含有量の増加により弾性率および表面硬さが増加する傾向が示唆された.また,各種歯冠用硬質レジンの曲げ強さは耐久性の違いにより有意な低下を認め,摩耗深さに差は示されなかった.無機フィラー含有量が硬質レジンの特性に影響を及ぼす一因であることが示された.

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© 2020 一般社団法人 日本歯科理工学会
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