日本歯科理工学会誌
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総説
デジタル技術のインプラント治療への臨床応用
近藤 尚知鬼原 英道
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2020 年 39 巻 1 号 p. 46-49

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抄録

近年,インプラント治療の領域においてもデジタル技術の導入が急速に進み,診断時におけるCTの活用は常識となり,顎骨の立体画像上での埋入シミュレーションも,近い将来,診断法のスタンダードになるものと予想できる.そして,シミュレーションを口腔内で再現するためのサージカルガイドの作製を行う機会もより頻繁になるであろう.補綴処置においては,インプラントに対しても,口腔内スキャナーによる光学印象の臨床応用が可能となり,補綴装置製作時の模型は3Dプリンタによって造形される時代へと変わりつつある.さらには,チタンならびにジルコニア製の補綴装置が普及するにつれて,その製作にはCAD/CAMシステムが必要不可欠であり,現在の歯科医療はデジタル技術の導入なしには成り立たなくなってきている.上記を含めたデジタル・デンティストリーの臨床応用には多くのメリットがあり,さらなる発展に大いなる期待が寄せられている.しかしその一方で,これらの新技術の精度に関する疑問等,解明・解決すべき課題も少なくない.本稿においては,ITの導入によって大きく変わりつつあるインプラント治療の現状・限界と今後の展望について紹介する.

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© 2020 一般社団法人 日本歯科理工学会
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