日本透析医学会雑誌
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透析看護
腹膜透析患者に対する塩分コントロール指導の実態
中村 みどり寺脇 博之中山 昌明伊藤 貞嘉
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2007 年 40 巻 6 号 p. 523-529

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抄録

本邦PD施行施設での食塩コントロール指導に対する実態と医療者意識を把握することを目的とするアンケート調査を行った. 対象は東北地方40施設の食事指導責任者である. 実態に関する設問では, 指示量を日腎ガイドラインに基づき設定している施設は5.0%に過ぎず施設によりばらつきがみられた. 指示量設定には主に医師が, 指導には栄養士が担当しチーム医療が展開されていた. しかしながら指導の評価は半数以下の施設では行われていなかった. 指導頻度は, 「医師の指示があった時に適宜」行うとするのが最多であり, 定期的に行う施設は限られていた. 指導管理状況に関して, 「うまくいっている」と回答した施設 (40.0%) での主な理由は, 指導の反復, 患者背景を考慮した指導であり, 一方「うまくいっていない」と回答した施設 (55.0%) での主な理由は, 指導回数・体制の不備, 患者コンプライアンス不良であった. PD患者に対する食塩コントロールの目標設定および評価基準にばらつきがあり, その基準の策案と, 指導体制・指導内容の標準化が求められると考えられた.

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© 2007 一般社団法人 日本透析医学会
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