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日本透析医学会雑誌
Vol. 45 (2012) No. 6 p. 475-482

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http://doi.org/10.4009/jsdt.45.475

原著

血液透析用ダブルルーメンカテーテル(DLC)は穿刺針径に比べてダイレーター・カテーテル径が大きい.従ってダイレーター挿入前に動脈穿刺になっていないかを鑑別することが安全上重要である.このため,われわれは内頸静脈にガイドワイヤー挿入後にワイヤー短軸像を超音波で描出し,プローブを鎖骨上窩の内側寄りの皮膚にあてて傾けていくことで,できる限り心臓に近い体内におけるガイドワイヤーの位置を確認している.本論文ではその手技の際に超音波視認性のよいガイドワイヤーについての検討を行った.まず,異なる血液透析用DLCガイドワイヤーの超音波視認性を超音波シミュレーターで比較した.シミュレーター模擬血管内の径0.97mmのワイヤーは超音波ビームとワイヤーとの角度が90°より40°において視認性が向上したが,径0.64および0.46mmのワイヤーは逆に低下した.次に,実際の症例で0.97mmと0.64mmのワイヤーの視認性を比較したところ,前者に比して後者はエコー輝度が低く,腕頭静脈内留置の確認により時間を要した.結論:内頸静脈DLC留置に際し,超音波視認性のよい直径の大きめのガイドワイヤーを挿入後に鎖骨上窩エコーで確認する手技は,ダイレーター挿入前にワイヤーの静脈内留置を確認する上で有用である.

Copyright © 2012 社団法人 日本透析医学会

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