日本透析医学会雑誌
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症例報告
SMAP法を併用した経皮的腹膜透析カテーテル留置術
野垣 文昭高 桂華鈴木 訓之天野 泉
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2017 年 50 巻 12 号 p. 783-788

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抄録

わが国では, 腹膜透析カテーテル留置法は主に小開腹術で行われており, 経皮的な留置法は一般的ではない. 今回われわれはSMAP法を併用した経皮的腹膜透析カテーテル留置術を2名の患者において行い, 良好な結果を得たので報告する. 超音波ガイド下にveress針またはカニューラ針を穿刺し腹膜を貫通. 透視下にガイドワイヤーを骨盤底に進め, ピールアウェイシースを腹腔内に挿入し, 腹膜透析カテーテルをシースより留置した. 内部カフは腹直筋上の皮下脂肪内に位置させ, カテーテル埋め込み術を行った. それぞれ半年後と3か月後に出口部作成し腹膜透析を開始したが液漏れを認めなかった. 経皮的腹膜透析カテーテル留置術は局所麻酔下で可能な低侵襲な留置法であり, さらにSMAP法を併用すると液漏れ対策に有効である.

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© 2017 一般社団法人 日本透析医学会
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