日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
Print ISSN : 1340-3451
ISSN-L : 1340-3451
原著
新たな内シャント血流の評価方法の考案とその臨床的意義
脇坂 佳成三浦 徳宣
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 52 巻 10 号 p. 569-575

詳細
抄録

上腕動脈の超音波検査による抵抗係数 (RI) と上腕動脈血流量 (FV) と体血圧から導いた内シャント推定血流量 (eSF) を考案し, その指標を内シャント血流係数 (SFI) とする. 過去3年間に2回以上経皮経管的血管形成術 (VAIVT) を受けた79症例で評価した. 特異度90%の条件でVAIVT前後のSFIの血流低下に対する感度は, RIやFVよりも勝っていた. その症例の中で脱血穿刺部位の解剖学的状況から脱血流量 (Qb) とシャント血流量が近似すると考える47回のVAIVT直前状態においてSFIと近日の体血圧から算出したeSFの誤差は, Qbの15±22%であった. VAIVT間のSFIの経時的変化からVAIVTの介入時期を予測可能か検討した. SFIの減少速度は約7割の症例で経過中に変動し, 種々の減少パターンを認めた. SFIとeSFは, 内シャント血流量の評価に適するが, VAIVT介入時期の予測に適しない.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本透析医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top