日本透析療法学会雑誌
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シャント造設後に発見された, 左無名静脈狭窄症の透析例
芦澤 厚志木村 玄次郎佐内 透今西 政仁河野 雄平小嶋 俊一倉持 衛夫尾前 照雄太田 光重林田 孝平西村 恒彦安藤 太三中島 伸之
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1990 年 23 巻 12 号 p. 1395-1398

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抄録

症例は48歳女性, 透析患者. 左前腕に内シャントを造設後, 左上肢の腫脹と左頸静脈の怒張を認め, 透析時回路内静脈圧が高い傾向であった. 静脈造影で左無名静脈狭窄と側副血行路の発達を認めた. 内シャントを結紮したところ左上肢の腫脹と左頸静脈の怒張は軽快し, 新たに造設し光右前腕内シャントを用いて, 再び維持透析を続行した. 狭窄の原因は明らかにできず, 原発性と考えた症例である.

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© 社団法人 日本透析医学会
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