日本透析療法学会雑誌
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Urea kinetics modelを利用しての透析患者の栄養状況評価と5年後の予後調査
水本 大城渡邊 有三兼平 奈々夏目 佳美猪飼 久美伊藤 晃山崎 親雄
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1993 年 26 巻 7 号 p. 1237-1244

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抄録
Urea kinetics model (UKM) による推測値を利用し, 血液透析患者の蛋白質摂取量調査を1987年と1992年に行った. またUKMで求められた値と血液生化学指標との相関について検討し, それらの値が透析患者の予後推測に役立たないかどうか検討した. 患者の栄養調査より計算した蛋白質摂取量 (DPI) とUKMから求められた蛋白異化率 (PCR) は良好な正相関を示し, 蛋白質摂取量の推測が可能であった. 透析患者を糖尿病群, 高齢者群, 対照群の3群に分けて検討すると, 前2者においてBUN/クレアチニン比 (BUN/Cr比) が高く, アルブミン値が低く, 身体計測値が不良であることが認められた. 1987年に実施した検討でえられた諸指標を利用し, 5年後の時点まで観察した透析患者の生命予後に影響を与える因子について検討した. BUN/Cr比が高い群 (7を基準値), アルブミン値が低い群 (3を基準値) で死亡率が高かった. 以上より, BUN/Cr比の高値, アルブミンの低値は予後不良を示す因子と考えられた. 1992年に行われた測定では, 1987年に比べ蛋白質摂取量は明らかに減少していた. この結果は, 栄養士が行っている蛋白質摂取制限指導を, 患者がよく遵守していることを反映する所見と考える. Kt/V (尿素クリアランス, 時間/尿素プール容積) で検討した透析量の検討では, 糖尿病群でKt/Vが最も低い値を呈した. 予後不良な糖尿病患者に対する透析方法の改善が必要と思われた. 現在の透析患者での蛋白質摂取量は1.1g/Kg, BW/day程度であるが, この値が十分なものかどうか今後の検討が必要である.
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© 社団法人 日本透析医学会
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