日本透析医学会雑誌
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Wegener肉芽腫症の診断と治療効果判定に好中球細胞質抗体 (C-ANCA) が有用であった長期透析患者の1例
上妻 謙多川 斉永野 正史齋藤 肇梅津 道夫山門 実石原 桂子
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1994 年 27 巻 7 号 p. 1075-1079

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抄録

Wegener肉芽腫症を原病とし, 8年間維持透析中の患者 (54歳, 女) を報告する. 急速進行性糸球体腎炎による腎不全のため透析に導入し, 全身関節痛とリウマトイド因子高値のため副腎皮質ステロイドを投与していた. 6年後副鼻腔炎に罹患, 8年後四肢の丘疹, 紫斑が出現, さらに水疱, 潰瘍に進展したため, 入院精査した. 腎・副鼻腔粘膜・皮膚の生検から, Wegener肉芽腫症と確診した. 経過中, 肺病変を伴わなかった. C-ANCAは, 入院時には88単位と高値であったが, 副腎皮質ステロイド増量による皮膚症状の軽快に伴って, 24単位に減少した. C-ANCAは, Wegener肉芽腫症の診断と治療効果の指標として有用であった.

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© 社団法人 日本透析医学会
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