1995 年 28 巻 3 号 p. 295-300
症例は61歳女性. 平成元年12月に血液透析導入. 平成2年9月昼間の眠気が強く, 透析中に睡眠時無呼吸を認めるため1回目の睡眠ポリグラフィーを施行し, 睡眠時無呼吸症候群と診断した. 溢水傾向を認めたため, ドライウェイトを減少させたところ, 昼間の眠気は軽減し, 透析中の睡眠時無呼吸も認めなくなった. 同年12月に2回目の睡眠ポリグラフィーを施行し, 睡眠時無呼吸の減少を認めた. 睡眠障害のある透析患者においては, 睡眠時無呼吸症候群の存在も考慮に入れることが必要と考える.