日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
Print ISSN : 1340-3451
ISSN-L : 1340-3451
現地からの報告-透析施設被害状況
関田 憲一
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 28 巻 7 号 p. 1025-1029

詳細
抄録

兵庫県透析医会では阪神・淡路大震災による県下の透析施設の被害状況をアンケート調査した. 施設の被害は半壊4件を含め64施設 (62.7%) にのぼり, 設備の被害もRO装置39.2%, 透析液供給装置20.6%, 患者監視装置12.7%の施設で起こった. 水道の被害は50施設で起こり断水期間は平均12.8±11.0日で最長37日に及んだ. 給水は43施設で受けたが, 行政からは充分な給水は受けられず, 自力で水を確保した施設が15施設あった. 情報伝達に関して震災直後, 電話が使用不能と答えたのは18.6%, 公衆電話は使用不能が11.8%, 携帯電話の使用不能は31.4%と最も高かった. スタッフの不足した施設は36施設あり, そのうちスタッフの応援を受けたのが26施設で, 残り10施設では応援がなかった. 今回の経験をもとに今後の大規模災害時の情報伝達システムと透析医療支援体制の確立が必要である.

著者関連情報
© 社団法人 日本透析医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top