日本透析医学会雑誌
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上腕動脈表在化手術創部の〓開に対して人工真皮移植により治療した1例
杉浦 清史三浦 明新井 宏之松崎 竜児日隈 恵里金沢 久美子鈴木 利昭
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1996 年 29 巻 6 号 p. 1103-1107

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抄録

症例は50歳の女性であり, 妊娠中毒症による慢性腎不全により血液透析に導入されその後20年間維持透析を行っている.
内シャントにより血液透析を行っていたが, シャント不全により血流がとれなくなったため, 左上腕動脈表在化手術を受けた. 術後2週間目に抜糸したところ創の〓開が起こった. 保存的に治療していたが治癒傾向が現れなかったため手術的に治療を行った.
〓開創をdébridementしたのち, 人工真皮 (テルモ株式会社製テルダーミス真皮欠損用グラフト) を移植した. 人工真皮移植後2週間目に良性肉芽様組織により変換された. その時点で, 鼠径部より採皮し植皮したところ良好な皮膚生着が得られた. その結果, 表在化した上腕動脈は現在blood accessとして良好に機能している.

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© 社団法人 日本透析医学会
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