日本透析医学会雑誌
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わが国の慢性透析療法の現況 (1995年12月31日現在)
日本透析医学会統計調査委員会
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1997 年 30 巻 1 号 p. 1-25

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抄録

1995年末の日本透析医学会の統計調査は2,871施設を対象に実施され, 2,866施設 (99.82%) から回答が得られた. 1995年末のわが国の慢性透析患者数は154,413人であり, 昨年末に比べて10,704人 (7.4%) の増加であった. 1994年末から1995年末までの1年間の粗死亡率は9.7%と前年に続いて高い値を示した. 透析導入症例の平均年齢は61.01±14.20歳 (平均±標準偏差) と一層の高齢化が認められた. また, 透析導入症例の原疾患の割合は慢性糸球体腎炎が39.4%と昨年よりもさらに減少し, 糖尿病性腎症は31.9%とさらに増加した.
1995年度は透析患者の社会復帰状況が調査され, 就労年齢 (15-59歳) にある男性患者の78.6%, 同年齢層の女性患者の18.8%が常勤あるいは非常勤の職に就いていることが明らかとなった. 生命予後解析では, 透析前血清β2-microglobulin濃度が30mg/l以上, 透析前ヘマトクリット値が30%未満, 遺伝子組み替えヒトエリスロポエチン製剤の週間投与量が6,000単位以上の群で死亡のリスクが高いことが示された.

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