日本透析医学会雑誌
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血液透析患者に発生した膀胱nephrogenic adenomaの1例
坂本 英雄小橋川 啓門脇 昭一深貝 隆志井上 克己小川 良雄島田 誠吉田 英機
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キーワード: 血液透析, 膀胱腫瘍
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2000 年 33 巻 8 号 p. 1165-1168

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抄録

慢性血液透析患者に発生した膀胱nephrogenic adenomaの1例を経験したので報告する. 症例は80歳女性, 4年前に糖尿病性腎症の診断で血液透析開始. 以後, 頻回に膀胱炎症状を起こし治療を受けていた. 1995年9月尿意切迫, 肉眼的血尿出現, 膀胱炎の診断で治療を行うも, 血尿持続. 膀胱鏡検査で左側壁に白色調の非乳頭状・有茎性の腫瘤を認めた. 骨盤部CTでは径1cmの膀胱腫瘍で経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した. 病理組織学的に間質に好中球およびリンパ球の浸潤を伴い, 粘膜固有層に一層の立方上皮からなる嚢胞状・腺管様構造を認め, nephrogenic adenomaと診断した. 既往に頻回の膀胱炎による治療歴を認め, 発生原因として化生性変化が考えられた.

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