日本透析医学会雑誌
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腹膜透析施行中に発症したAFP産生胃癌の1例
増栄 成泰斉藤 昭弘西野 好則高橋 義人出口 隆栗山 学河田 幸道
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キーワード: 腹膜透析, AFP産生胃癌
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2001 年 34 巻 10 号 p. 1329-1332

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抄録

患者は52歳, 男性. 1996年9月に, 慢性糸球体腎炎で腹膜透析 (CAPD) を導入した. 以後, 経過良好であったが, 1997年9月24日, 38度以上の発熱および全身倦怠感を主訴に当科を受診し, 同日入院となった. 血清alphafetoprotein (AFP) は高値を示し, 腹部超音波検査にて多発性の肝内腫瘤を認めた. 経皮的肝生検の結果, 転移性の腺癌と診断された. 原発巣の精査の結果, 胃癌と診断された. CAPDを断念し, 血液透析に変更後, 同年12月9日, 胃部分切除術, CAPDカテーテル抜去術, 肝動注用リザーバー留置術を施行した. 術後, 血清AFPが著明に低下したため, AFP産生胃癌と考えられた. しかし, 転移巣はさらに増大し, 1998年6月に死亡した.

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