日本透析医学会雑誌
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新しい先端形状を有したデュアルルーメンカテーテルの有用性
佐々木 敏作脇川 健山田 明子丸山 禎之和田 茂
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2001 年 34 巻 13 号 p. 1535-1541

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抄録

血漿交換療法の適応疾患の拡大や, 免疫吸着療法あるいは脂質吸着療法の開発, 進歩により, デュアルルーメンカテーテル (DLC) を使用する機会はますます増加している. しかし, DLCの長期留置に際し, 最も問題となるのは脱血不良である. 我々は以前よりこの脱血不良はDLCの先端形状と密接な関係があることを報告してきた. 今回, 我々が理想とするユニークな先端形状を有するDLC (NiagaraTM) が開発されたので, その特性について他の3種類の異なったタイプのDLCと比較検討した. 凝血塊除去試験の結果, NiagaraTMでは吸引によりほぼ完全に脱血, 返血孔に形成された凝血塊を除去することが可能であった. In vitroにおける血液再循環率はすべてのカテーテルでほぼ同様であった (4%以下). また, NiagaraTMはその径が太いことと挿入試験で抵抗力が大であったにもかかわらず, 実際の挿入に際しては従来のエンドホールタイプのカテーテルと異なりスタイレットを使用することで比較的容易であった. NiagaraTMを使用した15症例のうち1例のみが凝血塊による脱血不良を認めた. 他の14例では定期的あるいは連続的にヘパリン製剤や他の薬剤を注入することなく良好な血流が確保され, 透析は最長37日間連続して行えた. 若干の問題点はあるものの, 現時点ではNiagaraTMは最も優れたDLCであると考えられた.

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