2003 年 36 巻 8 号 p. 1333-1335
最近, グリコアルブミン (GA) 測定法として酵素法に基づく試薬が開発され, 非透析糖尿病患者においては従来のHPLC法による測定値と高い相関があり, HPLC法に代わって使用しうることが示された.
透析糖尿病患者においても, 酵素法試薬が従来法のHPLC法に変わって使用し得るかを検討した. 透析糖尿病患者165例においても, 酵素法による測定値はHPLC法のそれと良好な相関 (r=0.987) を示し, 血漿タンパク低値群 (TP; 6.0g/dL未満), アルブミン低値群 (3.5g/dL未満), 高度高尿素窒素血症群においても有用であることが示された.