日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
Print ISSN : 1340-3451
ISSN-L : 1340-3451
CAPD導入5年後に陰嚢浮腫, 陰茎浮腫を認めた1例
上井 崇智曲 友弘川口 拓也羽鳥 基明鈴木 和浩山中 英壽
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 37 巻 3 号 p. 249-252

詳細
抄録

症例は41歳の男性. 1997年6月に慢性腎不全にてCAPD導入. その後経過良好であったが, 2002年6月中旬, 排便時腹圧後より右陰嚢浮腫, 陰茎浮腫, 右鼠径部痛が出現した. 腹部超音波検査, 腹部骨盤部造影CTにて腹膜鞘状突起の開存による交通性陰嚢浮腫, 陰茎浮腫と診断し, 外科的治療にて改善した. CAPD導入後の陰嚢腫大は導入時に発症することが多く, 本症例のように導入5年後に発症することは極めてまれである.

著者関連情報
© 社団法人 日本透析医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top