日本透析医学会雑誌
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オゾン水を用いたRO水供給配管および透析周辺機器の洗浄方法 高濃度オゾン水生成装置OZROCK-2を用いて
深澤 篤山本 乃之清野 利花齋藤 由紀稲田 優子長沼 早苗三浦 明鈴木 利昭
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2005 年 38 巻 11 号 p. 1709-1716

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抄録

水処理装置 (以下RO装置) から個人用透析装置 (以下透析装置) までのRO水供給ライン (以下RO水ライン) は通常洗浄消毒されず, 一度汚染されると細菌繁殖が起こる可能性がある. われわれは, RO水ラインの洗浄消毒に適当と思われる残留性が低く強い酸化力のあるオゾン水に着目した. 今回, 新しく開発された高濃度オゾン水生成装置OZROCK-2 (ワールドメディカル社製) をRO装置後のRO水ライン上に設置し, オゾン水単独によるRO水ライン清浄化の保持と透析装置および周辺機器の洗浄消毒を行った. OZROCK-2は大気から分離した酸素ガスを用い電気分解にてオゾンガスを発生させ, RO水と混合することでオゾン水を生成する. OZROCK-2をRO装置直後のRO水ラインに設置し, オゾン水を流すことにより全てのRO水ラインおよび関連装置をオゾン水単独での洗浄・消毒が可能であった. 清浄化の指標であるET活性値は, 末端個人用透析装置入口において, オゾン水導入前後における15か月平均で, それぞれ導入前77.03±71.2EU/L, 後で3.83±7.2EU/Lと有意に低下した.
オゾン水による透析装置への影響については, 使用6か月目に一部の透析装置にタンパク様物質の付着がみられたため, 塩素系薬剤との併用で解消した. また, 使用12か月目で一部メーカーの電磁弁弁シートに脱色が確認されたが, 部品の性能に問題はなかった.
オゾン水によるRO水ラインおよび透析周辺機器の洗浄消毒は有効であり, 透析液の清浄化保持に有用と思われた.

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