日本透析医学会雑誌
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維持血液透析患者における角層水分量と〓痒の検討
鈴木 千鈴平谷 はつ子奥本 和子鈴木 加津子加藤 邦子
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キーワード: 〓痒症, 角層水分量, 透析
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2005 年 38 巻 11 号 p. 1717-1721

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抄録

透析患者の皮膚〓痒症は高頻度でQOLを下げる重要な合併症である. 今回, 透析患者の〓痒と皮膚乾燥の関連について肌水分計とかゆみスケールを用いて検討した. 対象は維持血液透析患者124名 (男性72名・女性52名, 平均年齢63歳, 平均透析歴102か月, 慢性糸球体腎炎72名・糖尿病28名) と, 健常者28名 (男性16名, 女性12名, 平均年齢61.5歳) で, 肌水分計 (ナショナルDM-RI) を用いて角層水分量を, かゆみスケールを用いて〓痒度を測定し検討した. 透析患者の角層水分量は健常者より少なく, 非シャント肢にくらべてシャント肢の方で少なかった. 皮膚〓痒症は37.5%に認められ, 角層水分量と〓痒度は負の相関を示した. 角層水分量の多い群と少ない群の比較では, 多い群で年齢が高く, 少ない群で〓痒度とリンが高かった. 皮膚〓痒の原因はさまざまな因子の関与が考えられるが, 今回の検討では皮膚乾燥との関連が認められた. 今後, 皮膚保湿などのスキンケアを実施し, 皮膚乾燥の変化と〓痒に対する効果について検討する予定である.

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