日本透析医学会雑誌
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腎部分切除術によって術後透析治療を回避できた慢性腎不全患者における腎細胞癌の1例
森山 学徳永 亨介宮澤 克人田中 達朗鈴木 孝治森田 恭子今村 秀嗣石川 勲
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2005 年 38 巻 7 号 p. 1351-1354

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抄録

症例は慢性腎不全で外来経過観察中にCT scanで発見された腎癌患者である. 腫瘍径 (45mm×50mm×55mm) が大きいことから腫瘍核出術は困難と判断し術後の人工透析治療を目的に左前腕に内シャント作製した. マイクロ波組織凝固装置 (microwave tissue coagulator: 以下MTC) を用いて血流遮断なく腎部分切除術を施行したところ, 周術期の緊急透析のみで維持透析を必要としなかった. 現在も透析治療回避し外来的に通院経過観察となっている.

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© 社団法人 日本透析医学会
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