1994 年 42 巻 6 号 p. 31-35
東京工業大学機械宇宙学科では,新しい創造性教育を行っているので紹介する。ここでは,学生にできる限り多く実際の機械に触れる場を与えることを主眼としている。カリキュラムはまず始めに,企業から寄付してもらった多くの機構を分解してみて「機械創造基礎」,電子回路を自作する「メカトロニクス」,そしてプログラミングを行う「計算機工学」である。これらの後,芸をするロボットを製作し,大道芸ロボット大会を行う「機械創造」を行う。最後に機械の仕様のみ与え,機構を自由に設計させる「設計製図」を行わせている。