工学教育
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機械工学科におけるシーケンス制御実習の試行
楽しさや興味を重視した内容の改善
那賀 修二小西 忠司
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1996 年 44 巻 2 号 p. 44-48

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抄録

機械工学科の学生にとって電気は重要な分野にもかかわらず,最も苦手であることが多い。著者らは機械工学科の学生は物を作ることに興味を持ち,また得意なことに着目して,従来の電気工学実験をシーケンス制御実習に置き換え,学生が興味を持ちながら学習できるように次の工夫をした。(1)有接点制御,無接点制御,PC制御の3つに分けて,無理なく系統的に実習できるようにした。(2)ベルトコンベアーなどの動作のおもしろい模型を導入した。(3)従来のグループ実験から個人実習へ切り替えた。(4)多くの電子部品や電気機器を扱い,電気の分野に慣れさせた。この改善によって学生は積極的に実習に取り組むようになり,電気の分野に苦手意識をもたなくなった。

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