1996 年 44 巻 3 号 p. 26-31
World-Wide Web (WWW)の分散:ハイパーテキスト環境を利用した個人適応型CAI (Computer Assisted Instruction)システムCALAT (Computer Assis-ted Learning and Authoring Environment for Teleeducation)について述べる。CALATの第1バージョンは,WWWのサーバ/クライアント機構を拡張したもので,サーバ側に知的CAIシステム,クライアント側にマルチメディアビューアを置いた構成をとる。現在試作したシステムでは新しく採り入れたユーザ同定機能とビューア制御機能により,個人適応を可能としている。CALATの次期システムは,教材自体がWWWサーバ上に分散する構成をとる。このバージョンではWWW上の数多くのマルチメディアデータのみならず分散した教材を再利用して新たな教材を簡単に構成できるようになる。