1998 年 46 巻 3 号 p. 19-23
その教育内容から,専門高校卒業生が普通高校卒業生と同じ入試制度を経て大学へ入学するのは非常に困難な状況にある。そこで,特別の入試制度により専門高校卒業生を大学で受け入れることが社会的要請となってきた。ここでは,その際に特別なカリキュラム並びに補習等の教育方法が必要であるかを検討する調査研究を行った。
補習授業は,平成7年度から実施し,対象学生と補習担当教員にアンケート調査を実施した。また,学生の成績の追跡調査も実施した。調査の結果,わずかな補習の実施で,専門高校卒業生は普通高校卒業生とほぼ同じ程度の成績を示していることがわかった。