1998 年 46 巻 3 号 p. 2-5
企業における教育では,良い製品を作るためには要素技術を教えるだけでなく,設計をどのようにするかを教える教育が重要である。そこで,設計から実験検証までのプロセスを体験できる一貫した講座で,かつ多忙な技術者が受講し易い短時間の構成のものを機械制御の講座で実現した。すなわち,制御対象の機械系のモデル化を実験的に行い,その系に対して最適な制御系を設計し,最後に設計値を実験装置に入力し,その妥当性を実験装置で検証する講座を企画・開講した。この結果
(1)設計に関する一貫性があり,よかった
(2)理論と実験による実習があり,実機への適用意欲がわくなど受講者の受けがよく,ほぼ狙い通りの受講者の反応を得られた。