2002 年 50 巻 3 号 p. 34-36
工学部機械系学科で一般に実施されている「機械設計演習」に替わり,学生のより自主的な課題への取り組みを促す目的で創成型科目「機械機能探求」を導入したので,その実施概要や学生の評価等について報告する.従来の「設計演習」では,各研究室に8~10人ずつ配属になった学生を,各研究室で開発した「設計演習」に相応しい課題を与えて指導してきた.これに対して新たに導入された「機械機能探求」では,助手以上のすべての教官に3人程度ずつ学生を配置し,教官との議論の中から設計・製作,調査・研究等の課題を自主的に立てて行くシステムとなっている.教官はなるべくアドバイザー的役割のみを果たす事が求められる.最後に発表会を行い,各グループがその成果を披露し合った.学生の評価は概ね良好であった.