専門教科科目を真に理解し実際への応用力を身につけるためには種々の演習問題を多くやるに越したことはない.そしてこの演習問題を,学生諸君が自らの手で解くことが必須の条件といえる.機械工学科の力学系科目として最初に学生が出会う材料力学においては,学生が勉強のやり方を覚えるという意味も含め,この演習問題の自立的活用法は特に重要なことになる.学生諸君に「演習ノート」と称するファイルを用意し,これに種々の演習問題を自ら解いてファイルし,材料力学への理解を深めさせる授業を行った.その結果所期の目的を果たすことが出来たので報告する.